タグホイヤーの定番モデル「モナコ」。これがどれくらいの資産価値を持つのか、値上がり具合を気にする方も多いことでしょう。ということで今回は、モナコの価格推移や値上がり具合について調べてみた結果をご報告します。
タグホイヤーのモナコとは

タグホイヤーの「モナコ」は、時計業界で非常に特徴的で革新的な存在として知られています。1969年に初めて発表されたこのモデルは、当時としては珍しいスクエア型ケースと自動巻きクロノグラフ機能を備えた世界初の防水時計であり、時計業界に大きな衝撃を与えました。モナコという名前は、モータースポーツの祭典である「モナコグランプリ」にちなんで名付けられており、このレースの華やかさとスピードを象徴するかのようなデザインと性能を持っています。
モナコが一躍有名になったのは、ハリウッド俳優スティーブ・マックイーンが1971年の映画『栄光のル・マン』で着用したことがきっかけです。当時、マックイーンが着用していた「CAW211P.FC6356」は、現在でも「マックイーンモデル」として人気があり、アイコン的存在となっています。このモデルは、オリジナルのモナコを忠実に再現していることから、時計愛好家にとっても価値ある一品です。デザイン面では左側にリューズがある「レフティ仕様」や、「HEUER」ロゴのみを採用している点など、当時のディテールを再現しています。
特徴として、モナコはスクエア型ケースの持つ独特なフォルムと、個性的なデザインが挙げられます。丸型時計が主流だった1960年代において、この四角いデザインはとても斬新で、時計業界に新しい風を吹き込みました。また、初期モデルに搭載されていた「キャリバー11」は、世界初の自動巻きクロノグラフムーブメントで、技術的にも画期的な存在でした。現行モデルでは、このキャリバー11をはじめ、「キャリバー12」や「キャリバー ホイヤー02」といったムーブメントが搭載されており、精度や性能の面でも進化を遂げています。
タグホイヤーの中での位置づけとして、モナコは「カレラ」や「アクアレーサー」と並ぶ代表的なシリーズの一つであり、ブランド全体を象徴する存在です。特に、スクエア型ケースのデザインは他のシリーズにはない独自性を持っており、タグホイヤーの中でも非常に個性的なラインナップと言えます。また、高い防水性能や精度、クロノグラフ機能などの実用性を兼ね備えながら、スポーティでありながらもエレガントなデザインを持ち合わせているため、幅広い層から支持を受けています。
一般的な評価として、モナコは「革新的でありながらクラシック」「個性と歴史を兼ね備えた時計」といった高い評価を受けています。特にスティーブ・マックイーンのイメージが強く影響しており、その存在感とステータス性は時計愛好家にとって特別なものです。また、スクエア型でありながら防水性能を持つ点や、斬新なデザインでありながらも高級感があることから、多くの人々に愛され続けているアイコン的なモデルと言えるでしょう。
モナコの一般的な取引価格と値上がり具合
モナコの一般的な取引価格は、モデルや年代によって大きく異なりますが、最近では全体的に値上がり傾向が顕著といえます。現在のモナコシリーズの中でも人気が高い「CAW211P.FC6356」(スティーブ・マックイーンモデル)は、新品こそ販売価格が約100万円~110万円となっていますが、中古市場での取引価格も、5年前には20~30万円台で取引されることも多かった中、50万円前後まで上昇しています(もちろん状態の良いものはそのさらに上をいきます)。リセールバリューが高く、今後も安定した資産価値を維持する可能性は高いといえるでしょう。
現行モデルの「CAW2111.FC6453」は、2019年の発売当初は定価が約70万円でしたが、現在では新品の取引価格が90万円ほどまで値上がりしています。買取価格は約30〜35万円で推移しており、こちらも値上がり傾向にあります。特に2020年以降、タグホイヤー全体での価格改定が行われた影響もあり、モナコの人気が再燃しているようです。

さらに、2009年に発売された「CAW2111.FC6183」は、約10年間にわたって販売されていたため中古市場でもよく見かけるモデルです。こちらは約20〜25万円程度の買取価格で推移しており、後継モデルと比較すると価格の上昇は緩やかですが、やはり安定した人気を保っています。搭載ムーブメントが「キャリバー12」であることも評価ポイントの一つで、この点が中古市場での需要を支えています。

一方、2022年にリリースされたスペシャルエディション「CBL2115.FC6494」(通称:ガルフモデル)は、現行の人気モデルの一つです。まだ新しいことから買取価格のデータは少ないものの、現時点でも35〜45万円の買取価格が期待できるとされています。限定モデルという特別感と、モナコシリーズの人気の高さから、今後の値上がりも予想されます。

モナコ全体の相場は、腕時計投資.comによれば(https://www.udedokeitoushi.com/markets/119//2024年9月23日時点)、過去6ヶ月間で平均的に6.91%の値上がりを見せており、特に「キャリバー ホイヤー02」搭載モデルは前日比22.08%の上昇と目立つ動きを見せています。最も高い価格帯は「キャリバー36」搭載モデルで、平均値は94万円を超えています。反対に、クラシックスモデルの平均値は約35万円と、他のシリーズと比べて安定した価格帯です。
このように、タグホイヤー・モナコはモデルごとに価格の推移が異なりますが、全体的には高騰傾向にあります。特に人気モデルや限定品は、今後もさらなる値上がりが期待されるため、資産価値を求める方には魅力的な時計と言えるでしょう。

