タグホイヤーのリセール率は本当に低い?モデル別の実相場と売り時の見極め方

タグホイヤーの購入を検討している方の中には、将来的な売却時の価値が気になるという声をよく耳にします。「リセール率が低い」という噂もある一方で、実際のところはどうなのでしょうか。

本記事では、タグホイヤーの実際のリセール相場をモデル別に分析し、他ブランドとの比較や最適な売却タイミングについて詳しく解説していきます。

目次

タグホイヤー・リセール率の実態

モデル別の換金率比較イメージ

タグホイヤーのリセール率は、モデルによって大きく異なるというのが実情です。一般的な換金率のイメージは以下のとおりです(流通状況や各専門店の情報等から、モデル差のイメージとして算出)。

モデル名定価購入時の換金率並行輸入品の換金率
カレラ(基本モデル)30-40%50-60%
モナコ40-50%60-70%
アクアレーサー35-45%55-65%
フォーミュラ125-35%45-55%

カレラシリーズは流通量が多いため、基本モデルの場合は定価購入時で30-40%程度となることが多いです。

一方で、モナコシリーズは中古市場での流通量が比較的少なく、特にスティーブ・マックイーンモデルの復刻版などは高い評価を受けています。

アクアレーサーはダイバーズウォッチとしての実用性が評価され、安定した需要があります。スポーツウォッチ愛好家からの支持も厚く、リセール率は比較的良好です。

オメガ・ロレックスなどとの差

他の人気ブランドと比較すると、タグホイヤーのリセール率はやや控えめな傾向があります。

オメガとの比較では、オメガが並行輸入品で50-70%の換金率を維持することが多いのに対し、タグホイヤーは45-65%程度となっています。オメガはヴィンテージモデルの市場価値が高く、コレクター需要も安定しているためです。

ロレックスとの差はさらに顕著で、ロレックスの人気モデルが定価以上で取引されることも珍しくない中、タグホイヤーは購入価格を上回ることはほとんどありません。

ただし、タグホイヤーは購入時の価格帯が手頃であることを考慮すれば、決して悪い投資とは言えないでしょう。

値下がりしやすい条件

タグホイヤーが特に値下がりしやすいケースには、いくつかの共通点があります。

製造数の多いエントリーモデルは、中古市場での供給過剰になりやすく、価格が下落する傾向があります。特にフォーミュラ1の基本モデルなどは注意が必要です。

モデルチェンジ後の旧モデルも価値が下がりやすくなります。タグホイヤーはデザインの更新頻度が比較的高いため、新モデル発表後は旧モデルの相場が下落することが多いです。

付属品の欠品も大きく影響します。特にブレスレットのコマが複数なくなっている場合、1万円以上の減額査定を受けることもあるでしょう。

高リセールモデル

モナコ限定品の相場

CAW2111.FC6183(ジャックロードより)

モナコシリーズの中でも、限定モデルや記念モデルは特に高いリセール率を誇ります。

2009年にモナコ誕生40周年を記念して発表されたCAW2111.FC6183は、モナコシリーズの中でも特に人気が高く、状態が良ければ新品時の60-70%程度での売却も可能です。

スティーブ・マックイーンが映画『栄光のル・マン』で着用したことで有名になったモナコの復刻版も、コレクター需要が高く安定した価値を維持しています。

39mmケースサイズで使いやすく、100m防水性能を備えた実用性の高さも評価されている要因の一つです。

カレラの上位機種

CAR201Z.BA0714(ジャックロードより)

カレラシリーズでも、上位機種や自社ムーブメント搭載モデルは高いリセール率を期待できます。

キャリバー ホイヤー01搭載モデルのCAR201Z.BA0714は、2016年の新作として発表されたモデルで、**並行新品相場に対して最大約60%**の買取率を実現することもあります。

シックな黒文字盤とスケルトン文字盤を選択できるバリエーションも人気の要因で、どんな場面でも使いやすいデザインが支持されています。

クロノグラフ機能付きのモデルや、限定生産されたコラボレーションモデルなども、一般的なカレラより高い評価を受ける傾向があります。

アクアレーサーの評価

アクアレーサーシリーズは、実用性の高さから安定したリセール率を維持しています。

ダイバーズウォッチとしての300m防水性能や、日常使いでも安心の耐久性が評価され、アウトドア愛好家やスポーツ愛好家からの需要が絶えません。

特にカーボンコレクションなどの特別仕様モデルは、素材の特性やデザインの独自性から、通常のアクアレーサーよりも高い査定額が期待できます。

レディースモデルよりもメンズモデルの方がリセール率は高く、GMT機能キャリバー7搭載モデルなども人気があります。

売却タイミング

値上がり前の売り時

タグホイヤーの売却を検討している場合、値上がり発表前が一つのタイミングとして挙げられます。

メーカーの価格改定は年に1-2回程度行われることが多く、値上がり発表後は新品との価格差が縮まり、相対的に中古品の魅力が薄れる可能性があります。

2024年も一部モデルで価格改定が行われており、値上がり前の駆け込み需要により中古市場も活況を呈することがあります。

ただし、すべての値上がりが中古相場に悪影響を与えるわけではなく、むしろブランド価値の向上につながるケースもあるため、個別のモデルごとに判断することが重要です。

季節要因の影響

時計の中古市場には、季節的な変動も存在します。

春先から夏にかけては、新生活や夏のアクティビティに向けて時計を購入する人が増える傾向があり、特にスポーツウォッチの需要が高まります。

年末年始は、ボーナス時期と重なることもあり、高級時計への関心が高まる時期でもあります。

一方で、梅雨時期や真冬は時計に対する関心がやや薄れがちで、売却には不利な時期となることもあるでしょう。

市場動向の読み方

タグホイヤーの中古相場は、全体的には横ばい傾向を維持してい、比較的安定した価格推移を示しています。

新作発表や限定モデルの発売時期には、既存モデルの相場に影響が出ることもあるため、メーカーの動向にも注意を払うことが大切です。

また、為替相場経済情勢の変化も、輸入時計の価格に影響を与える要因として覚えておくとよいでしょう。

タグホイヤーのリセール率は確かに他の一部ブランドより控えめですが、適切なモデル選択と売却タイミングを見極めることで、満足のいく結果を得ることは十分可能です。そして何より、かっこいい時計を保持していること自体に大きな価値があるわけですからね。

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