今回は、タグホイヤーの人気シリーズ「カレラ キャリバー5」について、生産を終了したモデルと新モデルについて、詳しくお伝えしていきます。
「カレラ キャリバー5」の生産終了について
まずは本商品の「生産終了」という話の真実について。
カレラキャリバー5生産終了のショック…
カレラキャリバー5の生産終了が知らされたときは、時計ファンにとって大きなショックでした。発表が行われたのは2021年6月。シンプルで洗練されたデザインと高い信頼性から、多くの人々に愛されてきたモデルです。初めての機械式時計として選ばれることが多く、その生産終了のニュースは、多くのファンに驚きをもって受け止められました。
生産終了の背景には、技術力の成長とブランド戦略が影響しています。タグ・ホイヤーは、新しいムーブメントであるキャリバー7を導入することで、さらに高い精度や機能を提供することを目指しました。このため、従来のキャリバー5が役目を終え、新しいモデルにバトンタッチする形となったといわれています。
実際は「リニューアル」
カレラキャリバー5の生産終了が発表されたものの、その実態は「リニューアル」でした。直後に、キャリバー5をベースに新たなムーブメントを搭載したモデルをリリースすることで、ブランドの進化を図ったというわけです。リニューアルの内容は、単にムーブメントを更新するだけでなく、デザインや機能面でも細かな改良が施されており、より現代的で洗練されたモデルとして生まれ変わりました。
リニューアル後のモデルは、日付表示の位置やインデックスのデザイン変更、ブレスレットの薄型化など、ユーザーにとって使い勝手が向上する改良が加えられています。
また、新たに登場したキャリバー7は、GMT機能や長いパワーリザーブを特徴とし、さらに幅広い用途に対応できるようになっています。これにより、カレラシリーズは従来の魅力を保ちつつも、新しい時代にふさわしいモデルへと進化を遂げました。したがって、「生産終了」が一つのニュースになっていますが、実際は、キャリバー5としても新モデルにリニューアルされ、またキャリバー7という新たなモデルも生まれているわけです。

現在発売中のキャリバー5(公式サイト)
「カレラ キャリバー5」の新旧モデルの価格
新モデルの価格
2021年にリニューアルされたカレラキャリバー5の新モデルは、価格帯が約30万円から40万円程度に設定されています。具体的には、ベーシックな「カレラ キャリバー5 デイト」モデルが約308,000円から、デイデイト機能を備えたモデルは335,500円から357,500円ほどとなっています。これらの価格帯は、タグ・ホイヤーの他のモデルと比べても、エントリーモデルとして手が届きやすい範囲です。
新モデルでは、デザインやムーブメントにいくつかのアップデートが加えられ、価格に見合う価値がしっかりと反映されています。例えば、日付表示の位置が従来の3時から6時に変更され、視認性が向上しました。また、インデックスのデザインも見直され、全体的に高級感が増しています。こうした改良によって、少し値段は上がったものの、それ以上の満足感が得られる仕上がりになっています。
リニューアル前のモデルの中古品価
リニューアル前のカレラキャリバー5の中古価格は、モデルや状態によって異なりますが、おおよそ15万円から25万円程度で取引されています。新モデルに比べると手頃な価格で、クラシックなデザインやシンプルさが好きな方にとっては非常に魅力的な選択肢です。
中古市場では、特に黒文字盤や白文字盤の人気が高く、こうしたモデルは高値で取引される傾向があります。また、生産終了となったリニューアル前のモデルは、将来的に希少価値が上がる可能性もあります。特に、状態が良く付属品が揃っているものは、さらに価格が上がることが考えられます。
キャリバー5とキャリバー7の違い

キャリバー7(公式サイトより)
最後に、キャリバー5とキャリバー7の違いについても触れておきます。
まず、機能面の違いが大きいです。キャリバー5はシンプルな3針式で、時・分・秒と日付表示を基本機能としています。一方、キャリバー7は、キャリバー5にGMT(グリニッジ標準時)機能を追加したモデルです。GMT機能とは、異なるタイムゾーンの時間を同時に表示できるもので、特に国際的に活躍するビジネスパーソンや旅行者にとって便利です。ツインタイム機能も備えており、2つの時間帯を管理することができます。
次に、パワーリザーブと精度にも違いがあります。キャリバー5は約38時間のパワーリザーブを持ち、毎時28,800振動で時間を刻みます。これは日常使用には十分な性能ですが、キャリバー7はさらに改良されており、約50時間のパワーリザーブを備えています。この長いパワーリザーブは、長時間時計を着用しない場合でも、時間のずれを最小限に抑えることができるという利点があります。また、GMT機能が搭載されているため、国際的な時計愛好者にとってより多機能な選択肢となっています。
デザインと用途の違いも見逃せません。キャリバー5搭載モデルはシンプルでクラシックなデザインが多く、フォーマルなシーンやビジネスシーンに非常に適しています。これに対してキャリバー7は、GMT機能を活かしたデザインが特徴的で、第二時間帯表示の針や24時間目盛りが文字盤に加わります。そのため、キャリバー7はビジネスだけでなく、旅行やアウトドアシーンでも活躍する汎用性の高いモデルとなっています。
これらの違いから、キャリバー5はシンプルさや基本性能を重視する人に適しており、キャリバー7は多機能性や国際的なシーンでの使用を求める人に向いていると言えます。自身のライフスタイルやニーズに合わせて、どちらが最適かを選ぶことが重要でしょう。
皆さまの参考になれば幸いです。