タグホイヤーの「キャリバー」とは?5、7、16の違いも

タグホイヤーの時計について調べているとよく出てくる「キャリバー」という言葉。「キャリバー5」とか「キャリバー7」とか、一体何なの…?という方に向けて、「キャリバー」という言葉が意味する機能や、タグホイヤーにおけるキャリバーの種類について解説していきます。

 

時計のキャリバーとは何か

そもそも時計におけるキャリバーとは、腕時計の内部にある動力機構、つまりムーブメントのことを指します。キャリバーは、時計が正確に時を刻むために必要なすべての機械部品を含む複雑な装置であり、時計の心臓部とも言える存在です。

時計のムーブメントには大きく分けて、機械式とクォーツ式の2種類があります。機械式ムーブメントは、ゼンマイを巻くことで動力を得る仕組みで、手巻きと自動巻きの2タイプに分かれます。一方、クォーツ式ムーブメントは電池を動力源とし、より正確な時間を計測できるのが特徴です。

キャリバーの名称は、時計メーカーがムーブメントを識別するために付けた番号や記号のことで、たとえばタグホイヤーでは「キャリバー5」や「キャリバー1887」などと呼ばれます。この名称は、時計の機能や構造を簡潔に表すものであり、時計愛好家にとってはその時計の特徴や技術力を理解するための重要な情報です。

また、キャリバーには、それぞれ独自の特徴や機能があります。たとえば、クロノグラフ機能を備えたキャリバーや、GMT機能を持つキャリバーなど、多岐にわたるバリエーションがあります。これにより、同じデザインの時計でも、搭載されているキャリバーによって使用感や性能が大きく異なることがあります。

初めて時計を購入する際には、デザインやブランドだけでなく、キャリバーにも注目することで、より自分に合った時計を選ぶことができるでしょう。キャリバーは、時計の性能や耐久性を左右する非常に重要な要素であるため、その理解を深めることで、時計選びの幅が広がります。

 

タグホイヤーの「キャリバー」一覧

タグホイヤーは言うまでもなく、その技術力とデザイン性で世界中の時計愛好家から支持されているブランドです。特に「キャリバー」と呼ばれるムーブメントは、タグホイヤーの時計の心臓部として多くのバリエーションを持ち、それぞれが異なる機能や特徴を備えています。ここでは、タグホイヤーの代表的なキャリバーについて詳しく解説します。

キャリバー ホイヤー01

ジャックロードオンラインショップより(https://www.jackroad.co.jp/shop/g/gtg734/)

キャリバー ホイヤー01は、2015年に発表されたタグホイヤー自社製のムーブメントです。このキャリバーは、先代のキャリバー1887(後述します)をベースに改良され、より高い性能と信頼性を実現しました。特徴としては、クロノグラフ機能を備え、スケルトン仕様のデザインが採用されています。これにより、ムーブメントの精密な動きを外から見ることができ、時計のメカニカルな美しさを楽しむことができます。また、パワーリザーブは約50時間と、実用的な長さを持っています。

キャリバー ホイヤー02

キャリバー ホイヤー02は、ホイヤー01の後継モデルとして2017年に登場しました。このキャリバーの最大の特徴は、約80時間という長いパワーリザーブと、横一列に並んだクロノグラフカウンターです。これにより、長時間の連続使用が可能で、実用性がさらに向上しています。また、ムーブメント自体が薄型に設計されており、時計全体の厚みを抑えることができ、エレガントなデザインを維持しながらも高い機能性を兼ね備えています。

キャリバー ホイヤー02T

キャリバー ホイヤー02Tは、タグホイヤーが手掛ける高級ムーブメントで、トゥールビヨン機構を搭載しています。トゥールビヨンとは、重力の影響を補正するために発明された非常に複雑な機構であり、これにより時計の精度がさらに向上します。ホイヤー02Tは、スイスのクロノメーター規格であるCOSC認定も受けており、精度と信頼性が保証されています。タグホイヤーの技術力の象徴ともいえるキャリバーです。

キャリバー1887

ジャックロードオンラインショップより(https://www.jackroad.co.jp/blog/post/tagheuer_carrera1887)

キャリバー1887は、タグホイヤーが初めて自社開発したクロノグラフムーブメントとして2010年に発表されました。このキャリバーは、日本のセイコーから提供された設計を基に、タグホイヤーが独自に改良を加えたものです。特徴として、クロノグラフ機能とコラムホイール機構が挙げられ、滑らかで精確な操作が可能です。また、約50時間のパワーリザーブを持ち、実用性と信頼性に優れたムーブメントです。

キャリバー S

キャリバー Sは、クォーツ式ムーブメントでありながら、アナログの時計表示とデジタルのクロノグラフ機能を融合させたユニークなムーブメントです。このキャリバーは、リューズを操作することで時計モードとクロノグラフモードを簡単に切り替えることができ、シンプルながら多機能な設計が魅力です。また、クォーツムーブメントのため、電池寿命が長く、メンテナンスが少ない点もメリットです。

キャリバー5

タグホイヤー公式サイトより

キャリバー5は、タグホイヤーの中でも最もベーシックな自動巻きムーブメントです。ETA社のETA2824、またはセリタ社のSW200をベースに作られており、3針式で日付表示機能を備えています。堅牢性と信頼性に優れており、タグホイヤーのエントリーモデルに多く採用されています。パワーリザーブは約38時間と標準的ですが、コストパフォーマンスに優れたキャリバーとして高く評価されています。

キャリバー6

キャリバー6は、6時位置にスモールセコンド(小秒針)を配置したムーブメントです。このキャリバーは、シンプルでエレガントなデザインが特徴で、ドレスウォッチやクラシカルなデザインの時計によく使われています。約42時間のパワーリザーブを持ち、日常使いに適した堅実な性能を提供します。

キャリバー7

公式サイトより

キャリバー7は、キャリバー5をベースにGMT(第2時間帯表示)機能を追加したムーブメントです。GMT機能により、異なるタイムゾーンの時刻を同時に表示することができ、旅行者や国際的なビジネスマンに人気があります。パワーリザーブは約50時間で、長時間の使用にも対応可能です。

キャリバー8

キャリバー8は、キャリバー7に続くGMT機能を持つムーブメントですが、さらに12時位置にグランドデイト表示(大きな日付表示)を備えています。このキャリバーは、エレガントで実用的なデザインが特徴で、クラシックな時計にも採用されています。42時間のパワーリザーブと高い信頼性を持ち、実用性とデザイン性を兼ね備えたムーブメントです。

キャリバー9

キャリバー9は、主にレディースモデルに採用されている小型の自動巻きムーブメントです。シンプルな3針と日付表示のみの構成ですが、28,800振動/時の精度を持ち、デザイン性と機能性を両立しています。小型でありながらも約40時間のパワーリザーブを持つため、日常使いにも十分対応できるキャリバーです。

キャリバー16

キャリバー16は、ETA社の名機「ETA7750」をベースに作られたクロノグラフムーブメントです。非常に信頼性が高く、タグホイヤーのクロノグラフモデルに広く採用されています。クロノグラフ機能に加え、デイデイト表示も搭載しており、42時間のパワーリザーブを持っています。その精度と耐久性から、スポーツウォッチとしての利用に適しています。

キャリバー36

キャリバー36は、ゼニス社の名機「エル・プリメロ」をベースにしたハイビートムーブメントで、毎時36,000振動という高速振動が特徴です。これにより、非常に高精度な時間計測が可能で、タグホイヤーのクロノグラフモデルの中でも特に高性能なモデルに搭載されています。パワーリザーブは約50時間で、1/10秒までの計測が可能な高度なクロノグラフ機能を持ち、時計愛好家に高く評価されています。

このように、タグホイヤーのキャリバーは、それぞれが異なる特徴や用途を持ち、ユーザーのニーズに応じて選択肢が豊富に用意されています。時計のデザインや機能に加えて、キャリバーにも注目することで、自分に最適な一本を見つけることができるでしょう。

人気の「キャリバー5」と「キャリバー7」の違い

タグホイヤーのキャリバーシリーズの中で、特に人気が高い「キャリバー5」と「キャリバー7」。これらはどちらも自動巻きムーブメントであり、品質や信頼性に定評がありますが、いくつかの重要な違いがあります。ここでは、キャリバー5とキャリバー7の違いを具体的に解説し、それぞれの魅力を紹介します。

機能の違い

キャリバー5は、タグホイヤーのエントリーモデルとして位置づけられるシンプルな自動巻きムーブメントです。基本的な機能は、時・分・秒の表示とデイト表示のみであり、そのシンプルさが魅力の一つです。シンプルであるからこそ、時計のデザインがスッキリしており、さまざまなシーンで使いやすいのが特徴です。

一方、キャリバー7は、キャリバー5をベースにGMT(グリニッジ標準時)機能が追加されたムーブメントです。GMT機能により、異なるタイムゾーンの時刻を同時に表示できるため、海外旅行や国際的なビジネスシーンで特に便利です。また、キャリバー7にはツインタイム機能も搭載されており、第二時間帯を簡単に確認できる点が大きな魅力です。

パワーリザーブと精度の違い

キャリバー5のパワーリザーブは約38時間で、精度は毎時28,800振動(4Hz)です。これは日常使いに十分な性能であり、定期的な着用で止まる心配も少ないのが特徴です。また、堅実な設計により、耐久性が高く、メンテナンスも比較的容易です。

キャリバー7は、キャリバー5よりも少し長い約50時間のパワーリザーブを持ちます。これは、長期間着用しない場合や、GMT機能を使用する際に便利です。振動数はキャリバー5と同じ28,800振動ですが、GMT機能を備えたことで、より多機能なムーブメントとなっています。

デザインの違い

キャリバー5を搭載したモデルは、シンプルかつクラシカルなデザインが特徴です。時・分・秒の表示が中心で、文字盤も見やすく、スーツやビジネスカジュアルなどのフォーマルなシーンに非常にマッチします。デザインの幅が広く、さまざまなバリエーションがあるため、自分のスタイルに合ったものを選びやすいです。

キャリバー7搭載モデルもそれほど大きな違いがあるわけではありませんが、GMT機能を活かしたデザインが多いです。第二時間帯表示の針がアクセントになっていて、視覚的にも楽しく、機能美を感じられるデザインが多かったりします。旅行やアウトドアシーンで活躍する一方、ビジネスシーンでもその多機能性が注目を集めます。

ユーザー層の違い

キャリバー5は、そのシンプルさと手頃な価格帯から、初めて機械式時計を購入するユーザーや、デイリーユースに適した時計を求める人々に人気があります。また、メンテナンスが容易で、長期間使用しても安定した性能を発揮するため、実用性を重視するユーザーにも支持されています。

一方、キャリバー7は、より多機能な時計を求めるユーザーに向けたムーブメントです。特に、異なるタイムゾーンを頻繁に行き来するビジネスパーソンや、旅行好きの方にとって、GMT機能は非常に便利です。さらに、ツインタイム表示があることで、複数の時間帯を管理したいユーザーにとって、理想的な選択肢となります。

まとめ

キャリバー5とキャリバー7は、どちらもタグホイヤーの優れたムーブメントですが、その用途や機能には明確な違いがあります。シンプルで使いやすく、どんな場面でも活躍する時計を求めるならキャリバー5が最適です。一方で、異なるタイムゾーンを同時に確認したり、旅行やビジネスで活用できる多機能な時計が欲しい場合は、キャリバー7が適しています。どちらを選ぶかは、ライフスタイルやニーズに合わせて決めると良いでしょう。

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