一般的に「高級時計」とされるのはいくらからか

時計愛好家であればもちろん、そうでない人でも、一度は「高級時計」と呼ばれるものを身に着けたいと考えるのが男性のサガでしょう。

しかし世の中には、数万円程度で買えるものから、数百万円、あるいはそれ以上の価値を持つものまで、たくさんの時計にあふれています。

そんな中で、実際に高級時計と分類されるのは、いくらくらいからなのでしょうか。今回はそんな疑問に対して、一つの解をお示ししていきます。

目次

いくらから「高級時計」なのか

高級時計の定義

「高級時計」という言葉には、明確な定義やルールが存在するわけではありません。しかし、一般的には、価格が高く、技術的に優れた時計が「高級時計」として認識されています。製造過程での精密な技術や、上質な素材が使用されている上、職人による手作業での仕上げや、時計内部のムーブメント(機械)の美しさが大きなポイントになります。

高級時計の中でも、さらにいくつかの段階に分かれています。例えば、「世界三大時計ブランド」と称されるパテックフィリップオーデマピゲヴァシュロンコンスタンタンは、時計業界において特に高い評価を受けており、どれも100年以上の歴史と伝統を持つ名門です。これらのブランドは、精密な機構や美しいデザインだけでなく、非常に限られた生産量や高い資産価値も持ち合わせています。

また、上記のような「ハイエンド」と呼ばれるブランドの他に、「ミドルレンジ」や「ベーシック」という階層も存在します。例えば、ロレックスオメガ、タグホイヤーは、多くの時計愛好家から支持される「ミドルレンジ」に位置づけられます(価格高騰が凄まじいロレックスは「ハイエンド」とする見方もあります)。あるいは「ベーシック」では、ハミルトンやロンジンあたりが当てはまるでしょうか。

ということで、高級時計ブランドの中にもある程度の“序列”があるわけですが、例示したどのブランドでも価格帯や品質は一般的な時計よりも遥かに高いものといえます。

「高級時計」とされるのはいくらからか

一般的に「高級時計」とされる価格帯は、概ね30万円以上というイメージが浸透しているといえます。

もちろん、この価格の範囲は非常に幅広く、時計のブランドやモデル、使用されている素材によって大きく異なります。例えば、スイスの名門ブランドパテックフィリップオーデマピゲなどは、1本あたり数百万円から、場合によっては数千万円に達することも珍しくありません。

一方で、オメガタグホイヤーといったブランドは、ミドルレンジの高級時計として、価格帯が30万~100万円程度に設定されているモデルが多く見られます。これらの時計は、比較的手の届きやすい価格ながらも、上質な素材や精度の高いムーブメントを持ち、コストパフォーマンスが高いとされています。

とはいえ、「高級時計」の定義には、価格だけではなく、ブランドの歴史やデザイン、技術力といった要素も重要です。伝統ある有名ブランドがつくっている20万円の時計が「高級時計ではない」というと、それは語弊があるでしょう。どちらかというと、一般的に「高級時計」と扱われるブランドがつくっている時計の主要な価格帯を見ていくと、だいたい30万円を超えるだろうというところから、この価格イメージはできてきたと見るのが妥当だと思われます。

比較的低価格な高級時計ブランド

高級時計のエントリーブランド

上記を一つの目安としつつ、実際に「高級時計」と呼ばれるブランドのなかでも、比較的お求めやすい価格で購入できる“エントリーブランド”についていくつか例示しておきましょう。以下に紹介する主な価格帯は、正規品価格というよりも、並行輸入品などを扱う時計店での取引価格だとお考えください。

1. ハミルトン

ハミルトンは、アメリカ発祥のスイス製時計ブランドで、比較的手ごろな価格帯で本格的な機械式時計を提供しています。価格帯は10万円台後半~が中心で、特に「ジャズマスター」や「カーキフィールド」などが人気モデルです。ハミルトンの時計は、デザインがシンプルで使いやすく、ビジネスシーンからカジュアルシーンまで幅広く対応します。

2. ロンジン

ロンジンはスイスの老舗ブランドで、高品質な機械式時計を手頃な価格で提供しています。特に「マスターコレクション」や「ハイドロコンクエスト」といったモデルが有名です。価格帯は20万円台~が主流で、歴史的な背景と優れた技術力が評価されています。ロンジンの時計は、クラシックなデザインとモダンな技術の融合が特徴です。

3. タグホイヤー

タグホイヤーは、スポーツウォッチの代名詞として知られるスイスの時計ブランドです。「フォーミュラ1」や「アクアレーサー」などは比較的お求めやすいエントリーモデルであり、価格帯は20万円~が中心です。タグホイヤーは、そのスポーティで精巧なデザインが多くのファンを魅了しており、耐久性にも優れているため、アクティブなシーンでも活躍します。

4. グランドセイコー

日本を代表するブランド、セイコーの高級ラインである「グランドセイコー」は、職人技が光るエントリーブランドとしても人気です。グランドセイコーは、4、50万円~という価格帯で、クォーツや機械式ムーブメント、独自のスプリングドライブなど、多彩な選択肢があります。シンプルでありながら、精緻な技術と高い精度を誇る時計は、初めての高級時計として理想的です。

5. ノモス

ドイツの時計ブランドノモスは、バウハウスデザインに基づくシンプルで機能的な時計を提供しています。「タンジェント」や「オリオン」などが人気で、価格帯は20万円~という価格帯です。薄型でスタイリッシュなデザインが多く、ドイツ製の高精度なムーブメントを搭載している点が魅力です。

ティソは高級時計なのか

ティソは、スイスの歴史ある時計ブランドであり、1853年に創業しました。高級時計としてのイメージがある一方で、10万円という低価格で高品質な機械式時計を提供していることから、圧倒的なコスパブランドとして知られています。

ティソの時計はスイス製であり、その製品は高精度なムーブメントを使用しています。ティソは「スイスメイド」の品質基準をクリアしており、スイス時計産業の伝統に根ざした製造技術を持っています。これにより、ティソの時計は高級感と耐久性が保証され、信頼できるブランドとして世界中で支持されています。

また、ティソは価格帯が幅広く、一般的に2万円台から購入できるエントリーモデルから、数十万円する高機能なモデルまで揃っています。特に機械式ムーブメントを搭載したモデルや、クラシックなデザインを採用した「ル・ロックル」シリーズは、高級時計のカテゴリーに近いと言えます。こうしたモデルは、時計愛好家の間でも評価が高く、エントリーレベルの高級時計として位置づけられることが多いです。

ただし、ティソは他の高級時計ブランド、例えばロレックスやオメガ、パテックフィリップなどと比べると、明確に「ラグジュアリー」な位置づけではなく、むしろ「手の届きやすい高級時計」というポジションにあります。高級時計市場の中での価格帯やブランドの認知度を考慮すると、ティソは高級時計の「エントリーブランド」として理解されることが多いです。

まとめると、ティソはいわゆる超有名ブランドからは一格落ちるとはいえ、品質やデザイン性、ブランドの歴史を考慮すれば、十分に高級時計として評価されるといっていいでしょう。

まとめ

せっかくそれなりのお金を出して時計を買うなら、世間的に「高級時計」と扱われるものを買いたいと思われる方が大半でしょう。上記を参考に、幸せな時計選びの時間をお過ごしいただけたらなと思っています。

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